令和6年度 処遇改善加算 実績報告のポイント

4月に令和7年度の計画申請がひと段落しましたが、次は令和6年度の実績報告の時期です。

令和6年度は6月に加算が一本化され新加算へ移行した年であり、実績報告も従来と異なる点があります。

あらかじめポイントを押さえておきましょう。

※本内容は令和7年3月時点の公表情報を基に作成しています。

実際の提出様式や提出方法は、必ず各指定権者からの情報をご確認ください。

 

ポイント1:旧ベア加算の賃金改善について(月額賃金改善要件Ⅲ)

 令和6年4月から新たにベア加算を算定した事業所が対象です。

 対象となる事業所では令和6年4・5月分のベア加算による受取額の内、2/3は毎月のベースアップにより改善し、

 その金額について実績報告書様式3-1の3(2)に記載する必要があります。

 令和5年度から引き続きベア加算を算定していた事業所については、

 上記内容の箇所は記載の必要がないためグレーに色付けされます。

 この他にも算定状況により必要な作成箇所が変わるため、報告書作成時は注意しましょう。

 

ポイント2:支援補助金の受給額の記載

 令和6年度に実施された「処遇改善支援補助金」を申請し、受け取った場合、その金額も記載が必要です。

 金額は「介護職員処遇改善支援補助金 支払額内訳書」(国保連より通知)で確認しましょう。

 また、この補助金は年度をまたいで支給されているため、

 報告時には令和6年2・3月分を令和5年度分、

 令和7年4・5月分を令和6年度分として金額を分けて記載する必要があります。

 

ポイント3:個票は旧3加算用と新加算用の2種類

 例年の実績報告では、事業所別の金額等を記載する個票は「別紙様式3-2」の1枚でしたが、

 令和6年度は「別紙様式3-2 令和6年4・5月分(旧3加算)」

        「別紙様式3-3 令和6年6月以降分(新加算)」の2種類に分かれています。

 作成時には混同しないよう注意が必要です。

 

処遇改善加算については毎年の制度改正や複雑な要件など、対応に悩まれることも多いかと思います。

ご不安やお悩みなどありましたら是非一度ご相談ください。