【介護・障害福祉】実地指導に自信をもって対応するために

 昨年から、コロナ感染症対策のため介護事業所・障害福祉事業所の実地指導は最小限でしか

行われていませんでした。そこで、今後実地指導が増えるのではないかと心配している事業所様も

多いと思います。きちんと運営ができているかどうかを年に1回時期を決めて現状を確認して、

実地指導に自信を持って対応できるようにしましょう。

 

.「自己点検シート」「自己点検表」を活用

 県や市がホームページに公表している「自己点検シート」を印刷しましょう。「自己点検シート」は、

 書類監査や実地指導時に提出を求められる書類です。項目に分かれていますので、ポイントを確認しながら

 チェックしていきましょう。

項目名

ポイント

フェースシート

□現在の取得している加算等を再度確認しましょう

基本方針

サービスの目的を再認識しましょう

人員基準

必要人数の配置

□勤務形態一覧表の計画と実績を作成して、人員基準の確認をしていますか

管理者

□管理者の兼務は、管理業務の支障のない範囲になっていますか

その他

職種によって必要な資格を確認していますか

設備基準

設備

設備基準となる部屋を別の用途に使用していませんか

運営基準

契約書・重要事項説明書

□契約時には利用者に説明し、同意を得ていますか

記録

□居宅サービス計画書等に利用者等から同意を得た日付は、サービスの開始前になっていますか

サービス提供の記録は、日々の利用者の状態の変化等を把握した上で記録していますか

緊急時の体制

□マニュアルなどは、現状の体制になっていますか

非常災害

□マニュアルを策定していますか

業務継続計画

□策定していますか。※20243月義務化

虐待防止

策定していますか。

※障害福祉:20224月に義務化、介護:20243月に義務化

その他

情報公表システム

□公表システムの公表内容を年1回、見直していますか

法令遵守

□法令遵守責任者の役割は把握できていますか

法令遵守の考え方等を職員に周知していますか

加算

各加算

□加算ごとに要件を満たしているかチェックしましょう

 

2.課題の把握と改善

 分からなかった内容は、調べて、運営基準に沿って運営できているかどうか確認をしましょう。

 問題点があれば、社内で話し合って改善方法を検討しましょう。

 

.実地指導を受ける時の心得

書類の整理をする中で、間違い等を発見した場合、それを安易に修正しないでください。

もし、事実と異なる修正をしてしまうと、虚偽の報告、虚偽の書類作成になってしまいます。

その結果、指定取消し等の重い処分を受ける可能性があります。違反が見つかったとしても、

事実を報告しましょう。